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2018年 学長年頭所感

2018年01月01日

朝日大学 学長 大友克之

激変する世界のなかで

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 昨年はアメリカでドナルド・トランプ政権が始動し、時を同じくしてヨーロッパでも政治的に急進化、大衆迎合の潮流が顕在化した一年でした。一方隣国の中国では5年に一度の共産党大会が開かれ、新たに習近平思想が盛り込まれるなど、より社会の現実を反映しつつ権力基盤を強化する動きが見られました。
 その中国とわが国のあいだで国交正常化45周年を迎えました。それに先んじること10年前に岐阜市と杭州市が日中不再戦の誓いを交わしてから55年という節目を記念し、昨年9月には岐阜市の国際交流事業として結成された「岐阜日中友好青年訪中団」に、本学より学生ならびに教職員が参画しました。そして同年11月には「朝日大学・岐阜新聞社合同青年訪中団」を組織し、杭州マラソンに学生ならびに教職員を派遣しました。歴史的な景勝地としても有名で、一昨年にはG20が開催された国際都市杭州の発展を目の当たりにした学生諸君は多くのことを吸収して戻ってきました。とくにアリババの本社を訪問、フィンテック(金融技術)の革新によりキャッシュレスの社会を実現している姿には、過去、中国が我が国にとって経済支援対象国であったなどという面影すらありません。
 歯学部の国際交流では、海外協定校との相互学生派遣を継続しています。30年以上にわたり交流を継続している北京大学口腔医学院からの教員・学生の受け入れについては2017年度も科学技術振興機構(JST)が主管する「日本・アジア青少年サイエンス交流事業-さくらサイエンスプラン」に採択されました。また、2016年度の「さくらサイエンスプラン」に採択された北京大学からの歯科専門看護師受入れ事業から新しい展開が生まれ、2017年10月には本学歯科衛生士専門学校教員2名が北京大学に招かれ教育講演をし、同年12月には新たに歯科衛生士の養成分野に関する学術交流協定を同大学歯学部、本学ならびに歯科衛生士専門学校との間で締結しました。他方、学部教員の海外での研究活動についても積極的に促進しました。UCLA、タフツ大学、ペンシルベニア大学、UCSFといった世界トップクラスの大学での基礎研究成果は、必ずや臨床や学部・大学院教育へと還元されるものと信じております。本年も若手教員の留学を支援して参ります。
 岐阜県内の商業高等学校との連携に基づき3+4年間の高度会計人材の育成にも力を注いでいます。取組みから満6年を迎えましたが、早くも21名の公認会計士試験合格者を輩出するという目に見える成果をあげております。現役で合格を果たした先輩が後輩を指導していく、そういった好循環に、朝日大学の新しい伝統の萌芽を見ることができます。
 「国際未来社会で活躍し得る人材の育成」を建学の精神に掲げる本学では、本年も激変する内外の情勢を学生諸君に正確に伝え、自由闊達な議論を経て、自分なりの意見を持つことを進めていくとともに、知の拠点としてさまざまな機会を通じて地域社会へ発信し続けて参りたいと考えております。
 本年もご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。