保健医療学部 救急救命学科
専門科目紹介

専門科目紹介

救急医学概論

救急医療に関する歴史、法令及び救急救命士の使命及び役割、メディカルコントロール制度、多職種コミュニケーションについて学ぶ。また、これらの土台となる科学や医学の考え方を理解したうえで、救急救命の現場で行う処置の種類や内容、流れを概略的に学ぶ。救急救命士の仕事を、より具体的にイメージできるようにする。

救急救命処置概論

救急医学概論で学んだ内容を基に、救急救命の現場で実際に行う処置、臨床検査、医療事故対策等について学ぶ。

生命倫理と医の倫理

生命倫理や環境倫理など応用倫理学の概念は、科学技術の発展がもたらした諸問題に倫理的に対応しようとするものである。この科目では、生命倫理と医の倫理(インフォームド・コンセントを含む。)の基本的な考え方を理解するため、幾つかのガイドライン、そして健康と疾病、生命の価値、医療者-患者関係、患者の存在などについて学ぶ。また臨床倫理といわれる医療上の諸問題、すなわち終末期医療、生殖補助医療、人工妊娠中絶、脳死・臓器移植、安楽死・尊厳死などについても考え、授業科目を通じ、生命を倫理的な観点から考えられるようにする。

救急病態生理学Ⅰ・Ⅱ

病態生理学の観点から、各疾患の原因や特徴、メカニズムを詳しく理解し、その観察と評価、鑑別、処置及び搬送法までを系統的に学習する。

救急症候学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

救急症候学は、救急医療で遭遇する各種疾患の発症機序、病態、症状、所見及び予後等について理解したうえで、観察、評価、鑑別、判断、処置及び搬送上の注意等を系統的に学ぶ科目である。

疾病救急医学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ

各種疾病の発生要因と進展、自他覚症状の発現と変化を系統的に理解し、悪化防止や生命の危機回避のための救急処置の技能、観察方法等について学ぶ。

外傷救急医学Ⅰ・Ⅱ

救急医療の中の外傷医療について学ぶ。外傷とは外力を受けたことによる損傷をいい、損傷の種類や緊急度の評価により適切な処置を施す必要がある。外傷の疫学的要因、メカニズム(受傷機転)、発生機序、病態、症状、所見及び予後について理解したうえで、観察、評価、鑑別、処置及び搬送上の注意点等について系統的に学ぶ。

環境障害・急性中毒学

溺水、熱中症、温度異常などの環境による障害や放射線等による障害の発生機序、病態、症状、所見及び予後等について理解し、観察、評価、鑑別、処置及び搬送法に関する事項(防止法含む。)を系統的に学ぶ。また、中毒の原因物質と特徴についても学ぶ。

災害医療論

救急医療では常に迅速な判断が求められるが、重症患者や生命の危機が高い患者が多数発生する災害現場では、より厳しい対応を迫られる。救急救命士の力量が人的被害の大小を左右するといっても過言ではない。本科目では、近年の事例等を基に、災害医療の現状や課題について学び、有事の際の行動について考えたい。

災害危機管理学

大規模自然災害や局地的災害に関する最近の事例をみても、救急救命医療における高い危機管理及び体制構築が求められることはいうまでもない。近い将来の大規模災害の発生が危惧される当地域における「災害被害の予測」、「その時医療スタッフはどう動くか」など、「危機管理」について、シミュレーション等を交えて学ぶ。

統合演習Ⅰ・Ⅱ

Ⅰでは医学、救急救命学の授業や臨床実習を通じて修得した知識、技能を深化、統合し、アウトプットするための演習形式の授業を行う。ⅡではⅠの学修の理解をより深めるための総合的な学習に加え、課題発見・情報収集・分析・検証能力を高めるための基礎的な研究方法について学び、初歩的な論文作成を行う。

救急救命シミュレーション実習Ⅰ

救急現場における観察法や判断、応急処置法、搬送の基本を学びながら、聴診器、血圧計や生体情報モニターなどの観察用器材や気道管理、呼吸管理、体位管理、体温管理等を行 うための器材の基本的な使用方法を修得する。

救急救命シミュレーション実習Ⅱ

救急救命シミュレーション実習Ⅰで覚えた技術を高めながら、症候等に応じた、より専門的な救急救命処置について学んでいく。気道確保、気道異物除去、蘇生など技術の幅を広げ、各項目の技量を高めていく。シミュレーション訓練により、救急救命士になるための意識と緊張感を高める。

救急救命シミュレーション実習Ⅲ

救急救命シミュレーション実習Ⅱまでの学習で修得した技術の一層の習熟を図りながら、気管挿管、静脈路確保・輸液、薬剤投与など、技術の幅を拡げ、シミュレーション訓練を通じて、技量と意識レベルを高めていく。

救急救命シミュレーション実習Ⅳ

シミュレーション訓練を精度を高めながら繰り返し実施することで、知識と技術を磨いていく。症候に応じた的確な判断、対応ができるレベルを目標とする。

救急救命シミュレーション実習Ⅴ

総合シミュレーションを繰り返し実施し、これまで学んできたことの統合及び総合的実践力の修得を図る。救急救命処置のプロとして傷病者の苦痛軽減、症状悪化防止、生命維持ができるレベルまで高めていく。

救急車同乗実習

岐阜市消防本部管轄消防署において、救急用自動車に同乗する実習を行う。出動待機、出動、現揚活動、搬送、医療機関への引き継ぎ、救急事故への対応等の見学を通じて実際の救急医療の現場を知り、コミュニケーションやメディカルコントロールの重要性の理解を深め、疾病者に対する適切な接遇等を身に付ける。さらに自身が救急救命士として適切に救急救命活動を実施するための視点を養う。事前・事後の指導を学内で行う。

救急救命病院実習

地域の救急医療機関における臨床実習を行う。実際の救急救命処置を見学することで救急医療の現場を知り、チーム医療におけるコミュニケーションやメディカルコントロールの重要性、さらに疾病者に対する適切な接遇等についても学ぶ。実際の症例に基づく指導を受けることで、各種病態や症候に関する理解をより深め、シミュレーション実習で学んだことの定着を図るとともに、観察、判断能力を磨く。また生命倫理についても考える機会とする。事前・事後の指導を学内で行う。