※総務省発表「令和4年版 救急・救助の現況」の報道資料より出典
定員:40名
一分一秒を争う命の最前線で、
命をつなぐ“救急救命士”を育成
少子高齢が急激に進み、救急搬送を必要とする者が増加する中、救急医療に携わる者は慢性的に不足しており、さらなる人材確保が急務となっています。この課題を解決すべく2021年10月に救急救命士法が改正され、医療機関の中においても、救急救命処置を実施することが可能となりました。2025年4月に開設する朝日大学の「救急救命学科」では、増大する救急医療を支え、幅広い活躍が期待される救急救命士を育成します。
救急救命士とは
急病やけが人が発生した場所から医療機関に搬送するまでの間に、傷病者を観察し必要な処置を施すのが救急救命士の仕事です。現在では医療機関に到着し、当該医療機関に入院するまでの間、病院内で救急救命処置を施す病院救急救命士の需要も高まっており、活躍の場や働き方も多様化しています。
救急救命士
救急要請を受けた場所で、傷病者の救急救命の処置を行い、病院へ搬送します。救急救命士の多くは消防署に勤務しており、「救急隊員」として事故や火事の現場にも急行します。
卒業後の主な進路
- 市町村の消防署<公務員>
病院救急救命士
救急車などで搬送された傷病者への初期対応や、救急外来での対応、ドクターカーでの搬送業務などを行います。医師や看護師をはじめ医療従事者との連携が求められる職種です。
卒業後の主な進路
- 国公立病院<公務員>
- 国公立大学病院<公務員>
- 私立大学病院
- 救命救急センター
- 総合病院 など
一般企業への進路
- 警備・防災会社
- 建物管理関係
- 患者等搬送認定事業 など
救急救命士になるには
救急救命士として活躍するには、救急救命士国家試験への合格が必要となります。消防署に勤務する救急救命士は、各自治体で行われる消防士採用試験に合格する必要があり、病院救急救命士は国家試験合格後、各施設へ就職することが可能です。
高校卒業
文部科学大臣
指定の大学
or
厚生労働大臣
指定の
救急救命士
養成校
救急救命士国家試験
消防士採用試験
<公務員試験>
救急救命士
病院救急救命士
救急救命士の将来は
総務省発表の令和5年版「消防白書」によれば、3人1組で行われる緊急搬送につき1名の救急救命士が必要とされています。現在、全国の消防職員数は約16万8000人と言われており、そのうち約4万3000人が救急救命士として活躍していますが、約1万3000人程度の救急救命士が不足しています。病院救急救命士のニーズも高く、安定した活躍が期待できる職種です。
-
3人のうち1人の
救急救命士が必要 -
消防職員における
救急救命士の割合- 救急救命士
- 約4万3000人
- 消防職員
- 約16万8000人
-
1万人以上の
+
救急救命士が必要医師の負担軽減に向け
病院救急救命士の
ニーズが拡大
救急救命学科の特色
救急医療の現場が求める
知識や技術をはじめ、
チーム医療への理解を深める
救急救命学科では、医学などの専門的な知識の修得をはじめ、最新医療機器を使った実習や、救命救急センター、総合病院、消防署などと連携した実習を積極的に導入し、修得した高度な医療知識と技能を定着させます。特に朝日大学病院との連携によるチーム医療の実践に重点を置いているのが大きな特徴です。
- 入学定員
- 40名
- 取得学位
- 学士(救急救命学)
- 取得可能資格
- 国家資格 救急救命士(受験資格)
- 学費
-
- 入学金 300,000円
- 授業料 725,000円
- その他 400,000円
- 4年間総額 4,800,000円
(諸会費別)
東海初
救急救命医師が直接指導にあたる
現場さながらの実習を提供
岐阜県の救急医療を確立した
救急専門医が指導
救急医療の最前線で患者さんへ最初に接触する「救急救命士」は、医師や看護師と同じ国家で認められた国家資格の医療職です。あまり知られていませんが、岐阜県は救急医療において全国でトップクラスと評価されており、それを作り上げた私と救急救命士たちが、チームを組んで皆さんを教育します。つまり、トップクラスの救急医療を熟知した教員によって、最高の救急救命士を育成します。この学科の一期生として一緒に走り出しましょう。
|学科長就任予定者|
朝日大学保健医療学部 副学部長・教授
小倉 真治
Profile
2003年、44才で母校の岐阜大学救急・災害医学分野の初代教授として赴任。ドクターヘリなどを用いて、わずか10年間で岐阜県の救急医療体制を低レベルから本邦最高レベルに引き上げてきた。その過程で多くの救急隊員の教育を行うとともに数多くの救急専門医や医学博士を育成してきた。救急医療と教育のプロフェッショナル。
二次救急指定医療機関
朝日大学病院との連携で
学べる環境
大学病院を有する大学ならではの環境を活かし、救急医療の現場経験を有する医師や救急救命士による指導の下、数多くの診療科と医療センターを擁する「朝日大学病院」での多職種連携によるチーム医療を実践的に学びます。
Check
朝日大学病院救急部
朝日大学病院では診療時間外の救急疾患の診療を行っており、脳卒中や骨折など、緊急性を有する疾患に対応しています。迅速な診断、そして専門的な治療が求められる救急部での実習を通じ、救急医療の現場を経験することができます。
国家試験、
公務員採用試験合格に向けての
きめ細かい支援
救急救命士国家試験の全員合格を目標に、対策講座を実施する他、4年間を通してキャリア教育を展開し、目標に合わせ、公務員採用試験や就職試験対策などをトータルにサポートします。特に医療系国家試験や公務員採用試験に高い実績を誇っており、そのノウハウを活かしたサポートを用意しています。
高い医療系
国家試験実績
テキスト代のみの
公務員対策講座
Check
国家試験対策
高い合格実績を誇る歯科医師、看護師、保健師などの医療系国家試験で培ってきたノウハウを活かした国家試験対策で、国家試験合格を支援します。
Check
公務員に強い大学
2024年3月卒業生は49名の学生が公務員採用試験に合格。一般職や自衛官、警察官はもちろん、消防署へも多くの学生が就職し活躍しています。
命の大切さを知り、
つなぐことができる人材へ
朝日大学は、建学の精神に基づき国際未来社会を切り開く人間育成を掲げ、前身の岐阜歯科大学から数えて53年にわたり、歯科医師をはじめとする多くの医療職者を輩出してきました。少子高齢が急激に進む社会の変化に対応すべく、保健・医療・福祉の現場において活躍できる人材の育成を図り、増大する救急医療の需要や多様化・高度化する医療現場において、医師や看護師等と連携し、適切な判断と処置を行うことができる「救急救命士」を養成します。また、朝日大学病院という県内有数の医療機関をバックボーンに、救急指定病院や救急センター、救急搬送サービスや大規模災害等で活躍できる救急救命士の養成に加え、近年需要が高まっている病院救急救命士の育成にも力を注ぎます。