
1985年 成蹊高等学校卒業
1991年 昭和大学医学部卒業
1993~95年 国立がんセンター中央病院にて研修
1997年 順天堂大学大学院医学研究科修了
1997年 朝日大学へ赴任
1997年 国立医療・病院管理研究所にて研修
2004年 朝日大学歯学部教授
これまで附属村上記念病院(現:朝日大学病院)副病院長、
学生部長、副学長、学長事務代理などを歴任
2008年10月 学長就任 現在に至る
本学の教育理念は、建学の精神に基づき社会性、創造性、人間的知性に富む人材の育成にあります。 法学部、経営学部、歯学部、保健医療学部を核とし、大学院法学研究科、大学院経営学研究科、大学院歯学研究科、そして留学生別科日本語研修課程において、時代のニーズに即した専門的かつ実践的な教育を行っています。また、学生個々の知識と行動力を高めることで、国際未来社会に貢献し得る人材を養成しております。
1971年の創立以来、これまで米国UCLA、北京大学をはじめ世界の23大学と協定を結び、教育・研究、そして学生間の交流を活発に行っています。また外国人留学生の受入れ、大学間の交換留学および教員の海外派遣・受入れ、さらには各国の駐日大使館との交流を積極的に展開することで、より一層国際化された大学づくりを推し進めています。この15年ほどを振り返りますと、在名古屋米国領事館首席領事や中国大使館名古屋総領事、駐日南アフリカ共和国全権大使らが来学されました。一方で、元駐ウクライナ日本国特命全権大使や独立行政法人国際協力機構(JICA)中部所長をお招きして学生講義等をお願いして参りました。
また2015年より10年連続で国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が提供する「さくらサイエンスプログラム」に採択され、海外からの優秀な学生受入れ、またオンラインによる交流を行っております。本学が培ってきた継続的な双方向交流は、内外から高く評価されています。2020年初春よりCOVID-19感染症のパンデミックにより、国際的な往来が厳しく制限されましたが、その間もオンラインを通じた交流を継続し、またテキサス大学や北京大学との間で教育研究に関するオンライン・ミーティングを展開。新たにタイのチェンマイ大学や米国コロラド州のリージス大学との交流協定を締結するなど、国際化への歩みを止めてはいません。
国際情勢を見極めつつ、2022年より現在までウクライナから7名の、そしてアフガニスタンから2名の避難学生を受入れるなど、大学を挙げた人道支援にも取り組んでおります。
歯学部においては優れた歯科医師を育成する体系的な教育課程を編成し、卒業直後の臨床研修、そして生涯研修へとつながる「臨床に強い歯科医師の育成」に努めています。経営学部、法学部においては学生の将来への夢、ニーズに合った教育へと転換することで教育力が向上しました。その結果、高い就職率を維持するとともに、新司法試験合格者を複数名輩出しております。経営学部会計学分野においては地域の高等学校との連携に基づき3+4年の中で実務家による徹底した教育を行い、すでに63名の学生が最難関の公認会計士試験の合格を手にしました。保健医療学部看護学科では、JR岐阜駅前に朝日大学病院を有するという強みを生かして、急性期医療の現場に直結した教育を行い、卒業後も安心して就労し得る環境を提供しています。学生と教職員の努力が結実し、歯科医師国家試験、看護師国家試験、保健師国家試験においても高い合格実績を挙げております。
朝日大学が有する医学・歯科医学・看護学といった医療系の資源と、従来の体育学とを融合させた健康スポーツ科学科を2017年に開設しました。これまで展開して参りました朝日大学体育会活動と併せて、トップアスリートの育成から学校教員を含む指導者の養成に取り組んでいます。2012年のロンドン五輪には初めて本学体育会の卒業生の中山セイラさんがフェンシング競技に出場し、感動を与えてくれました。同年に行われた「ぎふ清流国体」には朝日大学の多くの学生・卒業生・教職員が競技者として、また運営スタッフやボランティアとして参画し、大会の原動力となりました。一方、地域社会との接点を拡充すること目的として学内に設置した総合型地域スポーツクラブ「ぎふ瑞穂スポーツガーデン」からは、金藤理絵さんが2016年に開催されたリオデジャネイロ五輪で見事、金メダルを獲得しました。大学スポーツの在り方を再検証するため、2019年に発足したUNIVAS(一般社団法人大学スポーツ協会)にも加盟いたしました。さらに2021年に開催された東京五輪には、田村紀佳さん、辻すみれさんがフェンシング競技に出場し、共に入賞を果たしております。こういった活動を通じて、五輪レベルのアスリートの育成と支援、そして開かれた生涯スポーツ振興の場として岐阜県スポーツ界の発展にも貢献しています。
朝日大学は2021年に創立50周年を迎えましたが、これらの活動すべてが創立者・宮田慶三郎先生が掲げ、2代目理事長の宮田侑相談役が支えてこられた「建学の精神」を具現化するための道程といえます。私どもは、高等教育機関として『未来からの挑戦』に立ち向かい、ポスト・コロナの世界を創造すべく学生や患者に寄り添い立体的に支えていく「Student centered」、「Patient centered」の理念の下で結束して参ります。