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朝日大学×SDGs

ASAHI UNIVERSITY×SDGs in GIFU

「朝日大学×SDGs in GIFU」宣言

 令和の新時代を迎えました。平成の30年間を振り返りますと内外でさまざまな出来事がありました。中でも東日本大震災とそれに伴う原発事故により、あらためてわが国のエネルギー計画を身近なこととして考える機会を得ました。また、これまでの想定をはるかに超えた台風や集中豪雨の襲来、熱波や干ばつなど地球規模の気候変動を目の当たりにしました。

 アフガニスタンでの支援活動中に凶弾に倒れた中村哲医師は、2016年、朝日大学での講義において若き学生諸君にこう語りかけました。「われわれは近代的な技術を投入すれば、すべてのことが可能であるかのような錯覚をしている。これは土木分野でも、医療の分野でも同じことだが、人間と人間はもちろんのこと、人間と自然がいかに折り合って仲良くしていくか、これが大きな時代の流れとなっている。人間はどこへ行くのか?」と。

 私たちは「国際未来社会に貢献し得る人材の育成」という朝日大学の建学の精神に立脚し、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)に取り組んで参ります。教育、研究、臨床(医療活動)を通じて、ここ岐阜の地から持続可能な世界の実現に向けてActionを開始します。

 すべては私たちの地球のため、すべては未来のために。

2019年12月
朝日大学
学長 大友 克之

朝日大学が取り組むSDGs

朝日大学は、建学の精神「国際未来社会に貢献し得る人材の育成」に立脚し、朝日大学が取り組むSDGsをとりまとめました。地域や社会の課題を踏まえ、中長期に朝日大学が取り組むSDGsについて協議し、社会課題に関連するテーマを9つに絞り込み、目標・ターゲットを設定しています。目標やターゲット立案においては、朝日大学の中期目標・中期計画を踏まえ、より具体的にActionにつなげていくことを意図しています。

テーマ選定、目標・ターゲット設定は、朝日大学SDGs推進メンバーが中心となり、ワークショップ、協議の場を経て決定しています。今後、関連する外部パートナー組織(行政、他大学・中等教育機関、NPO、企業、医療機関など)との連携を強め、その目標やターゲットの実現に向けたActionを行ってまいります。

1 学術研究等による貢献

学術研究及び教育の実践を通じて
社会課題の解決に貢献
4. 質の高い教育をみんなに 17. パートナーシップで目標を達成しよう
背景
本大学は、建学の精神「本学の建学の精神は、国際未来社会を切り開く社会性と創造性、そして、人類普遍の人間的知性に富む人間を育成することにある。」を、学術研究及び教育を通じて実践し、社会に貢献している。
関連する中期目標・中期計画
2 教育・研究活動の質の保証と向上
3 地域社会、ステークホルダー等への貢献
目標
SDGsターゲット4.3 17.17
研究者個人、附属研究所等における研究活動を推進し、その成果を学生教育に反映することで、地域社会の様々な問題の解決に貢献する。
目指す成果
学内研究資金である「宮田研究奨励金」によってSDGsに関連する研究の推奨を図る。
産学連携による地域課題の解決に向けた取組みの推進を図る。
初年次教育「建学の精神と社会生活」等を通じて、社会問題に対し自ら考える力を涵養かんようする。

2 地域における経営人材の輩出

有為な人材輩出を通じて
地域の発展と持続可能な社会づくりに貢献する
4. 質の高い教育をみんなに 8. 働きがいも経済成長も
背景
中期計画として「高等学校との継続的な連携の推進」「産業界との継続的な連携の推進」を掲げ、地域社会の発展のため持続可能な社会づくりに貢献している。
関連する中期目標・中期計画
3 地域社会、ステークホルダー等への貢献
目標
SDGsターゲット4.3 8.3
2030年までに、大学4年間に現役で公認会計士試験に合格する者の数が安定して2桁以上を実現し、地元監査法人等へ輩出。若者の都市への流出を防ぎ、地域企業の経営を支える。
目指す成果
地域の高校生(保護者)に対して教育的費用の負担を軽減する。また、公認会計士または税理士として、地元で独立開業することにより企業経営を支え、地域経済の発展に貢献する。
このような高度な資格を取得することで、本学の学生の進路選択の幅が広がる。

3 歯科医療を通じた健康長寿実現

歯科医療を通じて、健康、長寿を実現する
3. すべての人に健康と福祉を 4. 質の高い教育をみんなに 8. 働きがいも経済成長も 17. パートナーシップで目標を達成しよう
背景
本大学は県内で唯一歯学部を有する大学として、高度な専門知識と専門技術を習得し、高い倫理観と教養を身につけた、地域社会に貢献できる歯科医師を輩出している。口腔の健康が全身の健康と密接に関係し、慢性的な病気が発生する中、本学は教育・研究・臨床という側面から歯科医療分野の社会課題の解決に貢献できる。
関連する中期目標・中期計画
2 教育・研究活動の質の保証と向上
3 地域社会、ステークホルダー等への貢献
目標
SDGsターゲット3.4 4.3 4.4 8.2 8.5 17.17
多様な医療ニーズに対応できる歯科医師を養成し、歯科医療分野を取り巻く社会課題全般の課題解決を行う。
目指す成果
本学の学生に対して専門知識、専門技術を修め、地域社会、国際社会において貢献できる知識と経験を教育し、地域の歯科医院に対し優秀な人材の獲得機会を広げる。また、地域住民(患者さん)に対しては、歯科医療を通じて、健康、長寿を実現し、地域の高校生に対しては高度な教育や国際交流の機会をつくりだす。

4 安全で質の高い医療提供と地域連携

地域包括ケアシステムの推進を通じて、
安全で質の高い医療を提供する
3. すべての人に健康と福祉を 17. パートナーシップで目標を達成しよう
背景
朝日大学病院は岐阜地域の中核病院として、急性期医療を提供するとともに、入退院の前後において医療、介護、福祉がシームレスな連携を図る地域包括ケアシステムの構築に寄与している。また、総合健診センターでは、歯科医、医師が協力して、食習慣、運動、喫煙、飲酒など日常の偏った生活習慣に起因する各種疾患の予防、早期発見に努めている。
関連する中期目標・中期計画
3 地域社会、ステークホルダー等への貢献
目標
SDGsターゲット3.4 3.8 17.17
岐阜県健康増進計画「ヘルスプランぎふ21」に基づく生活習慣病(虚血性心疾患・脳血管疾患等の循環器疾患、糖尿病合併症による透析、骨粗しょう症、がん等)の発症予防と重症化予防に努める。
目指す成果
地域住民の健康が維持され、生き生きとした生活を送ることができる。

5 スポーツの力で社会に貢献

スポーツの力で持続可能な社会づくりに貢献する
3. すべての人に健康と福祉を 4. 質の高い教育をみんなに 11. 住み続けられるまちづくりを 17. パートナーシップで目標を達成しよう
背景
高齢化が進む岐阜県において、県は「ヘルスプランぎふ21」を打ち出し、健康増進を促進している。健康スポーツ科学科を設置している本大学において、「スポーツ」は本学の強み、特長であり、「スポーツ立県岐阜」の維持、発展に貢献している。
関連する中期目標・中期計画
3 地域社会、ステークホルダー等への貢献
目標
SDGsターゲット3.4 4.3 11.3 17.17
2030年までに、大学が集いの場、交流の場となり、健康寿命の延伸を維持する。
目指す成果
地域の子どもに対して、新たな学びの場を提供するとともに地域の高齢者に対しては、社会との繋がりや心身の健康増進への糧を創造する(生涯スポーツ、健康教室の開催など)。また、本学の学生に対しては、楽しさを伝える指導力や基礎的な知識、コミュニケーション能力の向上を図る。

6 安全でクリーンなまちづくり

安全でクリーンなまちづくりをおこなう
11. 住み続けられるまちづくりを 16. 平和と公正をすべての人に
背景
岐阜県内で唯一法学部があることにより、安全や防災に対する意識が高く、平常時に防犯ボランティア団体「めぐる」として法学部学生が防犯活動を行っている。
また、歯科の専門医が多数在籍し、歯科医療機関を併設していることから緊急時での歯科医療体制の提供を行う。災害歯科保健医療チームとして必要な人員や機材を提供できることで、災害時に瑞穂市の「指定緊急避難場所・指定避難所」として地域住民の安全性を確保する。
関連する中期目標・中期計画
3 地域社会、ステークホルダー等への貢献
目標
SDGsターゲット11.3 16.1
平時での瑞穂市内の犯罪率の低下に貢献する(2020年6.3→2024年までに5.3へ)※資料:岐阜県犯罪統計市町村別刑法犯認知件数・犯罪率状況
緊急時において、瑞穂市の指定緊急避難場所として2023年までに4,000人収容を可能とする。
目指す成果
平常時:街の美化が保たれ、防犯活動が活発化して地域の安全対策に繋がる。
災害時:安全な場所の確保及び必要な物資の調達が可能となり。また、医療機関において、適切な医療を受けることができる。

7 SDGsの意識啓発と巻き込み

SDGs達成に向けて、多くの人に意識啓発を行う
4. 質の高い教育をみんなに 17. パートナーシップで目標を達成しよう
背景
「朝日大学×SDGs in GIFU」宣言に基づき、本学が地域住民や地域の企業等に意識啓発を行うことに意義があり、また、将来的に学生の教育の質向上に繋げていく。
関連する中期目標・中期計画
3 地域社会、ステークホルダー等への貢献
6 社会人の学び直しの支援
目標
SDGsターゲット4.7 17.17
2023年までに、SDGsへの取り組みをステークホルダーに浸透させ、SDGsの認識率及び行動実績率の向上を図り、参加者のSDGsへの行動実績率50%UPを達成する。
目指す成果
教職員及び学生によるSDGsに関する取組みを地域社会に発信するとともに、SDGsをテーマとした公開講座、シンポジウム等の開催によるイメージの向上が、学生や教職員の効果的な募集につながる。
また、学生による自発的なSDGsに関する取組み(サークル立ち上げ、ボランティア活動)が生まれる。

8 ジェンダー平等の実現

ジェンダー平等を推進する
5. ジェンダー平等を実現しよう
背景
本学が、「教育」「研究」「社会貢献」を提供し続ける役割・使命を果たすためには、職員全体が意識を高め、組織の活性化を継続していくことが必要不可欠となる。この意識を高めるうえで、ジェンダー平等を推進し、多様な視点をもって教育の質・医療サービスの質の向上を図ることで「人類の繁栄と幸福」を実現しようとしている。
関連する中期目標・中期計画
8 法人運営の基盤強化
目標
SDGsターゲット5.5
2030年までに、管理職に占める女性割合30%以上とする。
目指す成果
職員に対しては、女性職員の継続就業率の向上とワークライフバランスを実現する。また、職員の家族(こども)に対して、学びや交流の場を確保し子育てのフォローをする。そして本学の学生に対しジェンダー平等社会におけるコミュニケーション能力を向上する。

9 環境に配慮した循環型まちづくり

循環型のまちづくりと
環境に配慮したエコキャンパスづくりの推進
6. 安全な水とトイレを世界中に 7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに 12. つくる責任 つかう責任 13. 気候変動に具体的な対策を
背景
地域における公共性、専門性を有する教育機関として環境配慮への取り組みをリードしている。
関連する中期目標・中期計画
3 地域社会、ステークホルダー等への貢献
目標
SDGsターゲット6.4 7.2 7.3 12.5 12.8 13.3
パリ協定の目標実現に向けた気候変動サミットにおける我が国の目標である2030年までに46%の温室効果ガス削減(2013年比)に貢献する。
目指す成果
大学において、クールビス・ウォームビズ活動、LED照明・人感センサー等を導入し、毎年1%のエネルギー使用量を削減するとともに、ペットボトル、紙資源リサイクル等による3R行動の促進により2030年までに事業ごみを35%削減する。

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インタビュー動画

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パンフレット