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さくらサイエンスプランでメキシコ州立自治大学一行を受入れ!!

国際交流 |2019年10月08日

 歯学部では、9月28日から10 月6日まで、本大学の姉妹協定校であるメキシコ州立自治大学から歯学部生10名、教員1名の計11名を受入れ、9日間の歯学研修を実施しました。本研修は、昨年に続き2年連続で、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「さくらサイエンスプラン」に採択され、受入れにあたっては、「産学連携を通じた日本の最先端歯科医療技術の習得」をテーマに、最新の歯科医療・治療技術を大学や企業で実践的に学びました。

 一行は9月28日に成田国際空港へ到着。翌29日には、名古屋にて「トヨタ産業技術記念館」及び「名古屋市科学館」を訪問し、日本の産業発展の歴史・科学技術の発展について、展示を見学しました。

本大学では、医科歯科医療センターや朝日大学病院、PDI岐阜歯科診療所等を視察。多職種連携の日本型歯科診療システムを学びました。

9月30日には、最先端のデジタル歯科技術であるCAD/CAM(Computer Aided Design/Computer Aided Manufacturing)の体験型研修を実施。まず、本大学にてCAD/CAMを専門とする歯学部教員による講義の後、あらかじめ形成した支台歯を口腔内スキャナーを用いて光学印象データを採取し、翌日の10月1日には、京都の歯科材料メーカー・株式会社松風にて、デジタルデータをCADにより設計後、専用マシンで削り出し、歯冠修復物の作製までを実体験しました。研修生らは印象材や模型を用いないCAD/CAMの最新技術に驚きながら受講していました。

また、京都では日本文化体験の一環として、「Ami Kyoto」(英語で和文化体験ができる町家)にて「茶道」を体験しました。お茶の点て方から姿勢やその意味を含めた伝統的作法を学び、日本の歴史・文化に触れることができました。

10月2日には、3次元画像で口腔内診断を行う技術を習得するため、最新鋭の3Dプリンターを用い、顎骨疾患の症例モデル等をCTデータから3Dモデルへ変換・編集・出力する実習を行いました。

一行は10月3日に東京へ移動。株式会社ヨシダでは、CO2レーザーを使用した治療技術を習得するため、実際のブタ歯肉を用いてレーザー機器の操作体験を行いました。さらに、メキシコ大使館への表敬訪問、日本科学未来館の視察、姉妹校である明海大学歯学部の訪問を行い、9日間の研修を無事に終えました。

メキシコ州立自治大学と本大学との学生相互交流は、1995年から本年度で26回を迎え、今後も引き続き両大学の友好・交流の一層の発展を望みます。

※「さくらサイエンスプラン」
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)(http://ssp.jst.go.jp/index.html)が行う日本とアジア等の科学技術の発展と青少年の交流を目的とし、日本の科学技術分野の最先端技術を紹介するために優秀なアジアの青少年を短期的に招へいしている交流事業

本大学正面玄関にて

光学印象の実習中

3Dプリンタの実習中

医科歯科医療センターを視察

京都にて茶道体験