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本学教員の論文が海外のニュースサイトで紹介されました

メディア情報 |2020年10月01日

本学歯学部歯科薬理学分野の大野雄太助教らによる論文 (doi: 10.1113/JP280090、※1) が、シェーグレン症候群に関するニュースを取り扱う米国のインターネットサイト (Sjogren’s Syndrome News、※2) で紹介されました(2020年9月21日付)。

シェーグレン症候群は唾液腺や涙腺に慢性炎症を生じ、外分泌機能の低下からドライマウスやドライアイなどの乾燥症状を引き起こす自己免疫疾患です。本邦では難病に指定されています。これまで、シェーグレン症候群の外分泌機能低下の仕組みについては、主に炎症を切り口とした視点で研究されていました。一方、大野助教らの研究グループ(※3)は、視点を変えて炎症以外の因子に着目し、シェーグレン症候群モデル動物(雄性NODマウス)の涙腺を用いて、涙液分泌機能低下が起こる仕組みの解明に取り組みました。研究の結果、網羅的に遺伝子発現を解析する手法によりアルギナーゼ1という酵素がモデル動物の涙腺で低下していることを発見しました。検証によりアルギナーゼ1の量および働きの低下が、涙液分泌機能低下に関わることを明らかにしました。アルギナーゼ1が新たなシェーグレン症候群治療のターゲットになる可能性が考えられます。アルギナーゼ1がどのように外分泌を調節するのか、大野助教らの今後の研究が待たれます。

    

※1紹介された論文

 Ohno Y, Satoh K, Shitara A, Into T, Kashimata M: Arginase 1 is involved in lacrimal hyposecretion in male NOD mice, a model of Sjögren’s syndrome, regardless of dacryoadenitis status. The Journal of Physiology, online ahead of print (2020).

 https://doi.org/10.1113/JP280090

    

※2紹介されたインターネットサイト (Sjogren’s Syndrome News)

  

   

※3大野助教らの研究グループ

 大野雄太、佐藤慶太郎、設楽彰子、柏俣正典(朝日大学歯学部歯科薬理学分野)

 引頭毅(朝日大学歯学部口腔微生物学分野)

 (佐藤は研究当時の所属、現在の所属は明海大学https://www.meikai.ac.jp/