特別講義「B型肝炎被害者の声を聞く」の実施
お知らせ |2021年12月27日
2021年12月17日(金)に、6201講義室において、全国B型肝炎訴訟名古屋弁護団の西川美穂弁護士及び全国B型肝炎訴訟原告団のA氏(個人情報の関係から、氏名の公表を控えさせていただきます。)を講師に招いて、保健医療学部看護学科及び歯学部歯学科の特別講義「B型肝炎被害者の声を聞く」を実施しました。
西川弁護士からは、「日本におけるB型肝炎ウイルス持続感染の原因の多くは、昭和23年から昭和63年までの間に受けた集団予防接種等(予防接種またはツベルクリン反応検査)の際に、注射器(注射針または注射筒)が連続使用されたこと及びこれに起因する母子感染である」との歴史的事実等について説明のほか、B型肝炎ウイルスは、「感染者と一緒に食事をしても感染しない」、「感染者と一緒に入浴しても感染しない」、「感染者と歯ブラシやカミソリなどを共用すると感染する場合がある」、「B型肝炎ワクチンを接種することで予防できる」ことについて説明いただきました。また、「感染対策の基本であるスタンダードプリコーションの重要性」や「医療従事者の言動で、患者が勇気づけられることも傷つくこともあること」についてもお話いただきました。
A氏からは、B型肝炎を発症した学生時代のこと、就職活動や就職後の職場で受けた差別や偏見、治療を受けていた医療機関の医療従事者から受けた心無い一言等の実体験、悩み、苦しみ等を包み隠さず、時折涙で声を詰まらせながらお話いただきました。
受講した学生からは、次のような感想が寄せられました(講義後のアンケートの中から一部抜粋)。
・どんな患者さんにも寄り添う、励まし、話を聞くことの大切さを改めて実感しました。
・正しい情報を理解し、患者さんが傷つく言葉は言わない、寄り添い話を聞く看護師の一人になりたい。
・正しい知識と正しい対応が患者さんにとって一番大切だとわかりました。看護師だからではなく、一人の人間として心無いこと、傷つくようなことは言わないと決めました。
・患者さんのお話を聞き、苦しかったこと、辛かったことなど私も心が苦しくなった。
・病気に対して正しい知識をもち、患者さんに対して偏見や差別をして傷つけてはいけないと強く思った。
・標準予防策が感染症予防にとても大切であることがわかった。
・患者さんの実際のお話を聞いて、体験された気持ちを知ることができた。医療従事者の発言はより重いことだということをしっかり覚えようと思った。
今回の特別講義は、B型肝炎被害にあわれた方などの意見や体験を聴いて、医療倫理や人権等について学び・考える大変貴重な機会となりました。
1.日 時:2021年12月17日(金)5時限(16:35~18:05)
2.会 場:朝日大学6号館2階6201講義室
3.講 師:全国B型肝炎訴訟名古屋弁護団 弁護士 西川美穂 氏
全国B型肝炎訴訟原告団 A氏
※全国B型肝炎訴訟名古屋弁護団 弁護士 安井典高 氏も同席
4.参加者:約200名
看護学科1年次生、歯学部歯学科4年次生、看護学科教員 ほか