<中国歯科衛生士養成プロジェクト>始動!!!《1》
国際交流 |2024年06月01日
2024年5月20日から5月24日まで、学術交流協定校である北京大学口腔医学院から、看護部Yang Yue部長、Wang Chunli副部長及びHu Jingying副部長が来学し、日本の歯科衛生士教育について知見を広げるため、本学歯科衛生士専門学校が行う「中国歯科衛生士養成プロジェクト」に参加しました。
中国では急速な経済発展の陰で、少子高齢化が急速に進んでいます。口腔の衛生管理が全身の健康維持に大きく影響を及ぼすことから、高齢者の健康維持が社会的課題になってきています。また、近年日本でも高齢化に伴い、歯科衛生士の役割が重要になってきております。
中国に歯科衛生士という専門の職業がないことから、朝日大学では、この課題解決に向けこれまでに国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「さくらサイエンスプログラム」事業により同大学の歯科専門看護師を招へいしたり、また同「さくらサイエンスオンラインプログラム」にて共同研究を行うなどして高齢者の口腔の衛生管理について紹介してまいりました。更に中国側の要請に応じ歯科衛生士専門学校の教員が北京や上海で講演を行うことなどで、日本の歯科衛生士の役割とその職業について紹介してきました。このような経験から、中国からの要請を得て、今般、中国版歯科衛生士誕生のための教育プログラムを「中国歯科衛生士養成プロジェクト」と銘打ち、北京大学口腔医学院からの歯科専門看護師受入れを皮切りに始動しました。
5月20日には、北京大学口腔医学院Cai Zhigang副院長も来学し、本プロジェクトについて学長らと意見交換を行いました。
北京大学口腔医学院看護部の3名は、学内にて講義を受講したり、本学併設医療機関や高齢者施設を見学したりするなど、日本の歯科衛生士業務についての5日間の研修を終え、5月25日に帰国の途に着きました。
本プロジェクトを行うことは本学にとっても初めての試みであり、中国における歯科衛生士の誕生に朝日大学が貢献できる第一歩となります。
次回は、8月中旬頃に北京大学口腔医学院から5名受入れる予定です。
朝日大学は建学の精神にのっとり、さらに中国との友好を発展させ、同国の歯科衛生士養成教育に寄与してまいります。


