News & Topics

映画「過去負う者」上映会及び舩橋監督との対談を実施!

お知らせ |2024年12月03日

 2024年11月22日(金)午後に、6201講義室において舩橋淳 監督作 映画『過去負う者』上映会を実施しました。この上映会は、大友克之学長の企画により実現されたものであり、当日は船橋監督にも来学頂きました。
 『過去負う者』は、受刑者向けの情報雑誌「CHANGE」の編集チームが各種犯罪の刑余者の更生をサポートするために奔走するものであり、その過程で心理療法であるドラマセラピーを用いての上演会を実施するものの、観劇した市民の反応は、必ずしも好意的ではなく、更生の重要性と市民の理屈としては理解できても感情的に受け入れられない部分の葛藤が描かれた内容でありました。上映会に参加した学生の多くは、唯一の正解のない問題に対し、考える良いきっかけになったと感想が寄せられました。
 上映会終了後は、法学部の大野正博教授が聞き手となり、舩橋監督と対談。舩橋監督が拘られる「あえて台本は用意せず、現場で俳優と演技を煮詰めてゆく『ドキュメンタリー×ドラマ』の製作手法」や、市民は誰であっても置かれた状況によっては罪を犯しかねない地続き感が存在するとの問題意識について話を聴くことができました。当日は、学生、教職員のみならず、学外からも更生保護に携わる多数の市民の参加があり、300人を超える参加者で盛会となりました。