渡名喜村フィールドワークに参加した学生の体験記が渡名喜村役場公式noteにて公開されました(第3弾)
お知らせ |2026年04月27日
渡名喜村フィールドワークに参加した学生の体験記が渡名喜村役場公式noteにて公開されました。
第三弾【特産品開発編】は、法学部4年生青木さんです。
【渡名喜村役場公式note Vol.26】その体験が、アイデアに変わった瞬間
みなさまぜひご覧ください。
<はじめに>
島のみなさんと相撲で交流しました!
こんにちは。
私は、岐阜県の大学に所属している青木と申します。
将来は公務員として、地域社会に貢献し、人々の生活を支え、地域課題の解決に携わる仕事をしたいと考えています。
今回のプログラムに参加させていただいた理由は、離島が抱える人口減少などの課題について地域の方々と一緒に考えながら、実際の地域活性化の取り組みを体験したいと思ったからです。
現地での活動を通して、地域の人々の思いや工夫に触れ、地域づくりの現場を肌で感じる貴重な経験となりました。
本記事では、渡名喜島でチャレンジされていることを、中心に記していきます。
<人口減少という離島の大きな問題>
渡名喜島は美しい自然や伝統的な景観が残る非常に魅力的な島です。
しかしその一方で、人口減少という大きな課題を抱えています。
かつて島の学校には約400人の生徒が在籍していましたが、進学や就職をきっかけに多くの若者が都市部へ移住するようになりました。
現在では、住民の半数以上が60歳以上であり、高齢化が進み、このままでは島の存続そのものが危ぶまれる状況にあります。
こうした状況の中で、渡名喜島では地域活性化に向けたさまざまな取り組みが行われていました。
<離島の特産品開発を体験|“崖っぷちの干物”づくりの現場>
プログラムの中で私たちは、渡名喜まちづくり推進協議会が進める特産品開発の取り組みの一つである「崖っぷちの干物」の製造体験をしました。
この干物は沖縄でよく知られている魚グルクン(タカサゴ)を使って作られています。赤や青、黄色といった鮮やかな色を持つグルクンは、岐阜育ちの私にとって非常にインパクトがありました。干物としては珍しい魚であるため、他の商品との差別化ができる点も魅力の一つです。
体験では、協議会の上原会長の指導のもと、グルクンをさばくところから干物に加工するまでの工程を実際に体験しました。
魚をさばく作業は初めてで戸惑うこともありましたが、丁寧に教えていただきながら進めることで、特産品づくりの大変さや難しさ、面白さを実感することができました。
<“崖っぷちの干物”、そのネーミングに込められた地域課題と戦略>
「崖っぷちの干物」という個性的な名前には、渡名喜島の現状を多くの人に知ってもらいたいという思いが込められていました。
人口減少や高齢化といった厳しい状況をあえて自虐的に表現することで、人々の関心を引き、島の存在を広く知ってもらうきっかけにしようとしている― ―
洗練された名前だと感じました。
しかし、グルクンの干物は大量生産が難しいという課題もあります。そのため、単に数を増やして販売するのではなく、手間をかけて丁寧に加工することで付加価値を高め、高品質な商品として販売するという考え方が重要でした。
<島の未利用資源を活かす新しい発想>
渡名喜島では、これまで十分に活用されてこなかった資源にも目を向けています。その一つがフクギの実です。
フクギは島のあちこちに植えられている木ですが、独特の匂いがあるためこれまであまり利用されてきませんでした。しかし島にあるものを活かしたいという発想から、フクギの実を使ったジャムが開発されました。
さらに今後は、グルクンの干物とフクギの実を組み合わせた商品も考えられていて、例えば、カルパッチョのような洋風料理として提供するアイデアもあります。東京の高級レストランなどで提供することで、フレンチや和食の食材として新しい価値を生み出す可能性を秘めていると感じました。
<学生が提案|体験から生まれた新しいアイデア>
今回、協議会の上原会長と意見交換を行う中で、私はグルクンの干物づくりを観光体験として提供する「干物づくり体験ツアー」を提案しました。
実際に自分たちが体験してみて、魚をさばき干物を作る過程がとても心に残る体験であり、観光客にとっても魅力的な体験になるのではないかと感じたからです。
この提案に対して上原会長から「とても良いアイデアだ」と言っていただき、心から嬉しく感じました。
自分たちの考えが地域づくりの可能性につながるかもしれないと実感し、地域活性化について考えることの面白さとやりがいを感じた瞬間でもありました。
<離島インターンで得た学び|地域活性化の現場から見えたこと>
私は岐阜県の自然豊かな地域で育ちました。私の地元でも人口減少や地域活性化は大きな課題となっています。今回訪れた渡名喜島も地域は異なりますが、人口減少や地域の活力を維持していくという点で、共通する課題を抱えていると感じました。
今回のプログラムを通して、地域の方々が島の未来を守るために多くの努力や挑戦を続けていることを強く実感しました。
また、地域活性化には行政だけでなく、地域住民一人ひとりの協力やアイデアが重要であることも学びました。島の人々が互いに協力しながら、島の魅力を活かした取り組みを行っている姿はどれも忘れられないものでした。
私は将来、地域社会に貢献できる公務員になりたいと考えています。
今回のプログラムで地域の方々と交流し、離島が抱える課題や地域づくりの取り組みを実際に体験したことは、自分の将来の目標をより明確にする大きなきっかけとなりました。